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【足のお勉強③】運動音痴

ヒトが運動するする上でからだを効率よく「ねじる」ことは重要です。上半身が右に回旋するということは、下半身は左に回旋されるということです。ワンモーションで中心に向かうという二つの相反する力を発生します。ねじる→開放→反対へねじる→開放→反対へねじる。一種の永久振り子運動のようです。

この運動はランニングフォームにみられます。不運にして集団から取り残されてしまうランナーは、この永久振り子運動が崩れからだの動揺が著しく素人目からも明らかになります。この運動を安定させているのも、足底の機能が重要になります。

足が地面にグリップしている側としてない側の力の差が一方への回旋(ねじれ)として反映されます。この運動はスポーツをする上で重心移動とか体重移動と言う形で表現されます。振り子運動に拳を出せばボクシングに、クラブを持てばゴルフにと、すべての陸上競技に共通する運動現象です。

「私はどうして運動音痴なんだろう」「あのヒトは何のスポーツをしても上手だ」という声を聞きますが、基本的なこの運動が上手く出来るヒトと出来ないヒトとの差でしょう。すなわち、地面をしっかりグリップできなければ、ねじれはほどけ、パワーロスになりますし、目標に強いインパクトを与えることも出来なくなります。力の差や、スピードの差はあるにせよ、みなさんの日常生活でもこの力学は随所に応用されております。この効率性を失い、非効率的動作(バットモーション)を長年にわたり行い続ければ、からだは過剰に疲労しアンバランスな体型と変形した関節や骨が出来上がってしまいます。

痛みやプロポーションの悩みを持たれる方の日常生活にはこうした足のグリップ力の減少による非効率的動作が多く発生しております。また自分自身で自覚しづらいことも問題解決を遅らせているのです。

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