睡眠の質を高めよう!②
こんにちは。前回の「睡眠の質を高めよう①」はお読みいただけたでしょうか。
前回は光のコントロールによる睡眠の質の高め方をご紹介しました。
睡眠の質は光と体温によって決まってきます。
今回は体温と睡眠の関係性についてご説明いたします。
私たちは体温が下がると眠りのスイッチが入ります。
ここでいう体温とは深部体温のことです。
深部体温とは・・・脳を含めた内臓の温度です。皮膚温より1℃ほど高くなっています。
また、普段私たちが体温計で測っている温度は皮膚温です。
皮膚温とは・・・体の表面温度のことです。腋や口の中で検温することができます。
眠る少し前から、私たちの深部体温は徐々に下がりはじめますが、体温を下げるためには体から熱を放出しなければなりません。
そのため手足の熱をあげ、熱を放出し、体の中の体温を下げているのです。
こどもは熱放出が上手なので、眠くなるとすぐに手足がぽかぽかになります。
このように体温と睡眠には密接な関係があるのです。
さて、ここからが本題です。
睡眠の質を上げる方法を体温の関係から考えていきましょう。
①日中にほどよい運動をする
日中に体を動かすことで体温が上がり、寝る前には体温を下げやすくなります。
大事なのは日中の体温と寝る前の体温の温度差。
冷え性の方が眠りにつきにくいのは日中も体温が上がらず、眠る前との温度差ができにくいからなんですね。
②眠る1~2時間前の入浴
お風呂に入ってすぐに床に就く、というのは実はあまりいいことではありません。
入浴後は体温が高くなっているので、その状態で眠りにつくと熱放出がうまくできません。
入浴後は少し余裕をもって1~2時間後に寝ましょう。
お風呂の温度は38℃~40℃が最適です。
熱いお風呂は温まった気がしますが、かえって体が興奮してしまいます。
夏場はシャワーで済ませがちになってしまいますが。やはり睡眠のためには湯舟にゆっくりと浸かりましょう。
③寝室の温度は少し低めに
夏場、眠る前にクーラーをオフにしてしまう方、けっこういらっしゃるのではないでしょうか。
身体が冷えるからクーラーは良くない。といわれますが、部屋の暑さは快眠の妨げになります。
快眠に適した部屋の温度は夏は25~28℃。冬は16~21℃。
夏のクーラーによる冷えが気になる方は毛布やパジャマで調整してください。
また、リビングと寝室の温度差をつくってあげることも大切です。
寝室の温度をリビングよりも低くすることでよりスムーズに眠りのスイッチがはいります。
④朝食は身体が温まるものを
私たちは食べ物が胃腸で吸収される過程で7割を熱エネルギーに変え、体温を保っています。
朝は代謝を上げるのに一番大事な時間。朝ごはんは身体が温まるものを食べましょう。
身体を温めてくれる代表的な食べ物・・・生姜、ネギ、納豆、みそ、鶏肉、カツオ、根菜類など
おすすめなのはお味噌汁です。ねぎの味噌汁や大根の味噌汁は身体を温めるのに最適です!
今回ご紹介した方法はどれも今日から実践できるものばかりです。
生活の意識を少し変えるだけで質の良い睡眠がとれます。
前回ご紹介した光のコントロールと組み合わせて実践していただけると、より効果が得られます。
https://minori-ffl.com/375.html
また、体温を上げる=代謝をよくする にはマッサージや鍼灸治療もおすすめです。
当院の治療はストレッチを取り入れ、関節や筋肉の動きをスムーズに導きます。
ぜひ一度お越しいただき、お体のことをご相談ください。
質の良い睡眠をとり、健康な体づくりをしていきましょう!
依田美智瑠